フランスで見聞きする言葉、面白い表現、興味を持って調べた言葉や表現の背景などを、自分の勉強のためにメモしています
知らない言葉が出てきても、しゃべっている人の表情を見ていれば、意味の想像はつくものだ。

C'est une tuerie! だったか、
Quelle tuerie! だったか、
tuerieという言葉を使った人がいた。

なんとなく、「わぁ~、嬉しいわ~!」と言ったのだろうと思ったのだが、後で友人に聞いてみた。

「彼女はパリの人だから、そう言ったのだ」と前置きをしてから、意味を教えてくれた。

私の憶測は当たっていた。
日本語をフランスで表記するとき 」でフランスに入った日本語の「娘」について書いたのだが、仏和大辞典には「mousmé / mousmée」として、こう書いう訳語が入っていた。
  1. 日本娘
  2. (20世紀初頭) «俗»女;«所有形容詞とともに» 女房;情婦;女友達

2番目の意味は知らなかった。これを見て思い出した。

渡辺 淳一の『メトレス 愛人(1991年)』が出版されて話題になったとき、奇妙な題名だと思ったのだ。



2018/06/28 | Comment (2) | Top▲
カテゴリ: 日本語
タグ:名詞
ゴッホのが1888年に描いた作品である。



「La Mousmé」という題を、フランス語を知らない人が見たら、どんな意味か受け取ることができるだろうか?
英語のweek-endなどは完全にフランス語になっている。

フランス人が英語風の単語にしたfranglais(フラングレ)は、和製英語と同様に英語圏の人に言っても通じない単語がかなりあるのだ。

faux anglicismes を拾ってみた。

予想以上に、たくさんのフラングレはあるのだ! 英語風なら良いだろう、と造語を作りだす日本人との共通点が見えるので面白かった。

2018/06/24 | Comment (5) | Top▲
カテゴリ: 英語
タグ:英語 造語
鼻と酔っ払いの関係」の続きである。

私が「nez rouge」と聞いたら酔っ払いを思い浮かべるが、「赤鼻」と言わて連想するのはクリスマスソングの「赤鼻のトナカイ」だ。



調べてみると、この歌の原題は「Rudolph the Red-Nosed Reindeer」であった。フランス語での題も、そのままに、「Rudolphe le renne au nez rouge」だった。

同じ意味を持ちながら、フランス語と日本語でイメージを変えてしまう私には奇妙なことがおこる。
ワイン産地で開かれたワイン祭りにあったデコレーションである。


gourmet という単語は、日本でも「グルメ」と言って使われる。

グルメ情報、ご当地グルメ、B級グルメなどだ。つまり、日本では、美味しい食べ物や料理という意味で使われるらしい。

フランスで gourmet と言えば、食通、美食家。つまりは、日本で言う「グルメ」を見分けられる人ということになると思うのだが、どうなのだろうか?

とは言え、 gourmet と言えば美味しいイメージを与えるわけなので、フランスでもブランド名などでは使われている。


perleというのが面白くて好きだ。

「真珠」の意味を持つ単語だが、私が言いたいのは別の意味だ。

仏和辞典には、こう書いてある:
[話] (答案などの)滑稽な間違い、こっけいなへま、どじ
寒さが厳しいとき、シベリアが持ち出す表現がある:
  • froid sibérien
  • hiver sibérien

日本語で「凍てつく」という感じだろうか。

日本はシベリアに近いので、寒さはシベリア寒気団が原因だと自然だ連想するが、フランスでも寒さはシベリア大陸から来るらしい。フランスの場合、北東風が厳しい寒さや雪をもたらす。

世界の気団分布図

厳しい寒さの中に身をおくと、体の中の液体、つまり血が凍って固まってしまうように感じるものなのかも知れない。それを「寒いことを表現する cailler 」で書いた。

しかし、フランス語で寒さを体感している時に使う表現の中には、奇妙なものも引き合いに出しているものもある。

「凍えそうに寒い」と言いたい時に使う下品な表現を拾ってみた。
「寒~い!」と叫ぶときに好んで使う表現がある。

Ça caille !

ブルブルと身震いしながら「さ か~~~い ゆ!」と発声すると、寒さを現しているように感じるのだ。


cailleと言えば、ウズラ。



渡り鳥ではなくて、農家が飼育しているウズラなら、フランスでは簡単に買うことができ、私の好物である。それで Ça caille と言うのが好きなのかもしれない。



鴨の寒さ(froid de canard)とは」で書いたように、鴨と寒さが結びついた表現がある。

しかし、「Ça caille」はウズラとは無関係なのだ。
フランスは暖冬で、庭にあるスイセンの花が開いてしまったりと異常だったのだったが、本格的な寒さがやってきたのかもしれない。

froid de ... の表現を拾ってみた。

まず思い浮かぶのは、これである。

froid de canard

Il fait un froid de canard.

考えてみれば、「鴨の寒さ」とは不思議な例えだ。


Canards
フランスには日本ほどにはオノマトペが少ないと書いたのだが、ないわけでは無い。少し前に気になったのは、「ブラブラ」という表現である。

音から来ているので、色々な綴りがあった。

blabla / blablabla / bla bla bla /
bla-bla / bla-bla-bla


日本語にも「ブラブラと散歩する」などという表現があるが、その感覚と少しは似ているのかもしれない。
フランス人たちが日本人が話すフランス語は変だと言うときの代表例に、 Monsieur [mə.sjø] の発音がある。Monsieurの始めの音は「ム」ではないし、最後も「ウ」ではない。

日本人の中には、いくら練習しても[ø]の音が出せない人がいる。



それを話したフランス人から、「牛だって発音しているのに...」と、不思議装な顔をして言われたことがある。牛の鳴き声を真似すれば良いのだといって、自らお手本を示してくれた。


Meuh !

日本語にはオノマトペが豊富だ。

テクテク歩く、スタスタ歩く、トボトボ歩く...。音がしないことを表す「シーン」というのまである!


最近のフランスでは、日本の漫画やアニメに人気があるそうだ。

   


「ガ~ン」とか「ガツ~ン」などを始めとして、擬声語や擬態語がたくさん使われているだろうと想像するのだが、そういうのをフランス語でどう訳しているのだろう?