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フランスで見聞きする言葉、面白いと思った表現、慣用表現の語源、フランスの文化や歴史などで使われている専門用語など、興味を持って調べたことを記録しています。
厳しい寒さの中に身をおくと、体の中の液体、つまり血が凍って固まってしまうように感じるものなのかも知れない。それを「寒いことを表現する cailler 」で書いた。

しかし、フランス語で寒さを体感している時に使う表現の中には、奇妙なものも引き合いに出しているものもある。

「凍えそうに寒い」と言いたい時に使う下品な表現を拾ってみた。

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凍る、冷たくなる:
  • se geler les couilles(睾丸)
  • se geler le fion(肛門)
  • se geler le croupion(尻)

凝固する:
  • se cailler les couilles
  • se cailler les miches(尻)
  • se cailler les meules(尻)

女性は使えない表現もあるが、寒さを感じるのは尻の部分なのだろうか? 寒いときには、肛門を引き締めることになるかもしれないとは思うが...。


フランス語のスラングは余りにもたくさんあって覚えきれないでいるのだが、寒いときに couilles で表現するは知っている。

なぜcouillesなんてものを持ち出すのかは、フランス人でも不思議に思うのかもしれない。

フランス語のフォーラムのサイトで、自分が寒いときには身体の何処も寒いのに、なぜそれを持ち出すかという質問があって、答えている人たちがいた。体で体温を最も長く保てる場所だから、そこが冷えるというのは最高に寒いことを示すという書き込みがあった。そうなのだろうか?

フランスの友人に聞いてみたら、se cailler les miches などよりも se cailler les couilles がよく使われると言われた。韻を踏んでいて面白いかららしい。

検索していたら、「今日の語句」というので、couillesを雪が入った袋で冷やしたらどうなるかを実験している番組の動画が出てきた。

Se geler les couilles


おふざけにもほどがあると思ってしまうのだが、このバカバカしいフランス語圏の番組「MIKL」はラジオ番組で、ベルギーで生まれたらしい。まさに、histoire belge ???



凍ってしまう、固まってしまうと言うほか、pelerを使う表現もある。
果物の野菜などの皮をむくときに使う動詞だ。

Ça pèle !
Ça caille と同じだろうと思う。

On pèle ici !
ここは凍えそうだよ、と仏和辞典には訳文が付いていた。

寒くて鳥肌がたって、皮膚が剥けてしまうというイメージなのだろうか?

peler は、日焼けなどで皮膚がむけるときにも使う表現だ。そちらの方が私にはピンとくる。

このpelerを使って寒さを表現する場合でも、どこが剥けるかというと同じになる!
  • se peler les couilles
  • se peler le cul(尻)
  • se peler le jonc(ペニス)




情報リンク:


寒さの表現について:
  1. 鴨の寒さ(froid de canard)とは
  2. 寒いことを表現する cailler
  3. 寒さを感じるのは尻なのか?
  4. 寒いのはシベリア?



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この記事へのコメント
タマヒュン
寒いときに なぜ 玉袋が縮むのか、、
こんな説がありました
https://漢気.net/tamahyun/

津軽では ことさら寒いときに
「しばれる」と 言いますけど
これは 背筋に寒さが走り ブルブルする 程度

玉が縮みあがって 凝固しそうなときは
「しばれる」では まだまだ 甘い、、、

そんな時には おもいっきり 鼻母音を利かせて
On pèle ici ! と 言うことに するべ 

もっとも ぼくが 発音したら
「モンペ 薄い」 

薄着ですか お可哀想に、、 となりそうなのだ ♪
2018/02/12 | URL | たかゆき [編集]
Re: タマヒュン
たかゆきさんへ

この単語、知らなかった。日本語でもそういう風に表現するなら、実際に寒さをそこで感じるということなのでしょうね。

>モンペ 薄い

あはは。「モンペ ペラペラ」というのはどうでしょう?

2018/02/13 | URL | Deslys [編集]
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